北林みきお後援会

ノーベル化学賞・吉野氏が講演

令和2年12月20日(日)

 今日12/20(日)午後、延岡総合文化センターにて、ノーベル化学賞を受賞された吉野彰(旭化成(株)名誉フェロー)氏による「リチウムイオン電池が拓く未来社会」と題する講演が行われた。

 吉野氏は、リチウムイオン電池開発に繋がる話しから始められた。そこに至るまでに、福井謙一氏の「フロンティア軌道理論」や白川英樹氏の「導電性高分子(ポリ・アセチレン)」の発見が欠かせなかったこと。

 次に、負極にポリアセチレン、正極にリチウムイオン含有金属酸化物を使用する着想と共に、小型化のために「VGCF」が必要で旭化成の「延岡繊維研究センター」から入手した事。完成段階の安全性実験で「東海工場」のダイナマイト試験場が使われた事等を話された。

 リチウムイオン電池は、現在、世界中のスマホに使われているが、これから、電気自動車に使われれば、CO2を出さない車、交通事故0の車、巨大蓄電システムの形成、カーシェアによるくるま代のコストダウン等を実現するという。

 輝かしい未来社会を描いて下さった吉野彰氏に心より感謝したい。これが人口過密と過疎の二極化社会の改善となる事を期待したい。